3日目
7月27日(日)14:00開演(13:30開場)
日本戦後の鍵盤音楽演奏の歴史を支えてきた重鎮小林道夫が由布岳の麓に住んで、もう20と余年。この街に待望の新しく本格的なコンサート用ピアノがやってくる夏、小林翁は敢えてチェンバロは弾かず、新しいピアノと対話します。それも、ひとりでではなく、新監督水谷晃とはモーツァルトの最も愛らしいヴァイオリン・ソナタ、前監督河野文昭とはバッハのガンバ・ソナタ。楽譜も楽器も知り抜いた名人にのみ許される、さりげなくも極めて困難な挑戦です。後半はクァルテット・ムス・エス・ザインにチェロの河野が加わり、シューベルトが生涯最後に完成した最大にして最高の室内楽曲とされる弦楽五重奏曲。ゆふいん音楽祭歴代監督のそろい踏みに、50年の歴史が共鳴する夏の午後。