2日目
7月26日(土)19:00開演(18:30開場)
ベルリンに学び、日本に本格的な室内楽演奏の種を蒔いたチェリストにして教育者の齋藤秀雄の最後の愛弟子のひとりが、山崎伸子です。独奏者として華やかな活動の一方、キャリアの初期から弦楽四重奏奏者としても活動、多くの若者にこのジャンルの深さと困難さを教えてきました。そんな山崎が、経験と知恵の全てを投入し、6回の夏をかけ、ベートーヴェンが書いた弦楽四重奏曲全17曲をゆふいんの地で演奏する壮大な企画が幕を開けます。第1ヴァイオリンは新たにゆふいん音楽祭監督に就任する大分出身の天才コンサートマスター水谷晃、第2ヴァイオリンはゆふいんではお馴染みの玉井菜採に東京藝術大学で師事した對馬哲男、そしてヴィオラはイタリアの歌に満ちたN響首席村上淳一郎。ゆふいんの地に集った俊英らが、ベートーヴェンが最期の弦楽四重奏の最終楽章冒頭に記した「かくあらねばならぬ(Muss es sein)」を音にします。